練り屋?建材屋?
自分たちは何者だろう?

生コンは、セメントと水、
砂、砂利などからできている。
それを固まらないように、
建設現場まで練りながら運ぶことから
生コン屋は、練り屋とも呼ばれる。

私たちが練り屋を始めたのは1962年。
日本は高度経済成長期に入り、
列島全体に道路や鉄道が張りめぐらされた。
その建設に不可欠だったのがコンクリート。
社会インフラを支える建材として、
日本の経済大国への成長を後押しした。

ただ、社会が豊かになっていくにつれ、
心のどこかに違和感も感じていた。

自然の美しさや恵みを
忘れてはいけない。

違和感の正体は、
灰色に染まった空が教えてくれた。
経済成長ばかりに目がいき、
モノを大量に作り続けた時代。
でも、その土台となっている
「自然環境」には限りがあるのだ、と。

はじめは、小さな渦でしかなかった。
ただ、徐々に地球環境を守ることは
世界中の人々が目指すべきゴールになった。

私たちは違和感に向き合う覚悟を決めた。
子どもたちにきれいな空を残すために、
練り屋にもできることがあるはずだ。

生コンはいつだって
好きな形になれるんだ。

目指すのは、地球にやさしいコンクリート。

コンクリートは、製造過程において
大量のCo2が排出される。
そのCo2の発生を抑制し、天然資源の節約と
省エネを実現できる技術は、もうすでにある。
それをいかに世の中に広めていくか。
利益のためではなく、みんなの問題として。

私たちは、持続可能な社会への
意識を持った「未来を創る人たち」と
手を取り合っていきたい。
ひとりでは変えられないことも、
仲間がいれば。
生コンも、世の中も、私たちの未来も
自分たち次第で、
きっと変えられるはずだから。